おうちのワンちゃんやネコちゃんの尿がなんだかキラキラして見えるなんていうことはないでしょうか?もし、キラキラしているようだったら、すぐに尿を病院に持ってきてください。その尿を顕微鏡で見てみると、きっとたくさんの結晶が見えるはずです。
うちの子の尿はキラキラしてないから、という方も、一度病院に尿を持ってきてみて下さい。いっけん普通に見える尿の中にも結晶がかくれていることがあります。こういった結晶はもともと尿の中に含まれているマグネシウムなどの物質からできています。食餌や体質、膀胱炎などの炎症により尿が酸性からアルカリ性に変化すると、尿の中に溶けていたマグネシウムなどがその他の尿中の成分とくっついて結晶となり、時にはそれが徐々に大きくなり結石という状態になってしまいます。この結石による病気を尿石症といいます。尿の中の結晶は、食餌を変えるといった治療で、なくなってしまうこともありますが、結石の状態になってしまうと、手術で石を取り除かなくてはいけない場合もあります。
結石が膀胱などを傷つけると、尿に血が混じったり、また、結石が尿の通り道をふさいでしまうとトイレに行って排尿姿勢をとっても尿がでないという症状があらわれます。尿が出ないままにしておくと、本当は尿として体の外に排泄しなくてはいけない老廃物が体の中にたまってしまい、命にかかわることもあるので、こういった症状に気づいたらすぐに病院に連絡してください。
これからの季節は、人と同じようにワンちゃんネコちゃんも水を飲む量が減るので、尿が濃くなり、結晶ができやすい状態になります。このため、夏場以上に新鮮な水がすぐに飲めるようにしてあげましょう。水は水でも少しでも体にいいものを、と思ってミネラルウォーターを与えている方がいるかもしれませんが、マグネシウムを多く含むものがあるので、注意してくださいね。
文責 獣医師 村越奈穂子
*本家ホームページ「季節の病気」からの転載です。
うちの子の尿はキラキラしてないから、という方も、一度病院に尿を持ってきてみて下さい。いっけん普通に見える尿の中にも結晶がかくれていることがあります。こういった結晶はもともと尿の中に含まれているマグネシウムなどの物質からできています。食餌や体質、膀胱炎などの炎症により尿が酸性からアルカリ性に変化すると、尿の中に溶けていたマグネシウムなどがその他の尿中の成分とくっついて結晶となり、時にはそれが徐々に大きくなり結石という状態になってしまいます。この結石による病気を尿石症といいます。尿の中の結晶は、食餌を変えるといった治療で、なくなってしまうこともありますが、結石の状態になってしまうと、手術で石を取り除かなくてはいけない場合もあります。
結石が膀胱などを傷つけると、尿に血が混じったり、また、結石が尿の通り道をふさいでしまうとトイレに行って排尿姿勢をとっても尿がでないという症状があらわれます。尿が出ないままにしておくと、本当は尿として体の外に排泄しなくてはいけない老廃物が体の中にたまってしまい、命にかかわることもあるので、こういった症状に気づいたらすぐに病院に連絡してください。
これからの季節は、人と同じようにワンちゃんネコちゃんも水を飲む量が減るので、尿が濃くなり、結晶ができやすい状態になります。このため、夏場以上に新鮮な水がすぐに飲めるようにしてあげましょう。水は水でも少しでも体にいいものを、と思ってミネラルウォーターを与えている方がいるかもしれませんが、マグネシウムを多く含むものがあるので、注意してくださいね。
文責 獣医師 村越奈穂子
*本家ホームページ「季節の病気」からの転載です。
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by heart-day
| 2007-10-01 14:15
| 病気のこと